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◆所在地/会津若松市追手町 |
●街なみ・建築物等の由来● |
鶴ヶ城跡内の北側にある戦前の昭和9年に建てられた武道場である。 施工者の若松木材株式会社は今で言う共同企業体であった。 4代目山田栄次氏が当時の上棟式の写真と落成式の感謝状を所有されている。 上棟式の写真に当時の山田組の3代目山田栄次氏と現在も米代にある若木製材所の先代の吉田氏と今の武田土建工業の先々代社長の武田藤次郎氏が写っており、この3者で若松木材株式会社を結成し、請負ったと思われる。 今でも市内の高校教育のテーマに「文武両道」とある様に、会津の子供達が冬でも元気に柔剣道に励む古い武道場は会津若松市に真に相応しい建物である。 |
●街なみ・建築物等の特徴● |
外観を一見すると2階建に見えるが、平屋であり、武道場の天井を高くし、回廊を下屋としたことから生じた形である。平面的には武道場の周囲に回廊が回っているというシンプルな構成であり、回廊部北中央には神殿が設けられている。外観は入母屋造本化粧の和瓦葺屋根である。鬼瓦は會武のマークの入った特注品であり、破風拝み部には懸魚が施してある。 木材はけやき、杉材が主であるが、戦前の資材に乏しい時の建築でもあり、材料を吟味できなかったと思われる。 |
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