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◆所在地/中央1丁目4−9 |
●街なみ・建築物等の由来● |
創業が安永年間である「鈴木屋利兵衛」商店。会津の地場産業である漆器工芸品と共に、悠然と生き続けてきた土蔵商家の代表的な建築物であろう。 幕末、戊辰の闘いの中では、薩長軍の屯所となり、大黒柱にはその傷跡が残っている。 明治時代には、ルネッサンス調西洋風階段が取り付けられ、2階の天井も曲線を生かした西洋風デザインとし改装された。当時は座売り場が、店の半分近くあったらしく、今でも床面にその名残が見られる。 その後、店裏の住宅部分が焼失したことから、その部分が改築され、内外共に土蔵造とされ、店主の火災に対する防災処置の徹底ぶりが伺える。 |
●街なみ・建築物等の特徴● |
店鋪を正面から眺めると、非常にバランスの良い造りとなっている。向かって左側にはレンガ造りの「うだつ」、2階壁と軒裏の蛇腹、観音開きの土戸は黒で統一され、1階の腰廻りは白壁と白海鼠漆喰、通りを行き交うものに、潤いを与えてくれるようである。 内部に入るとまず、軒の低い下屋が、「がんぎ」か「アーケード」を思わせる。そして次に目に入るのが広い店内の空間、重い土蔵を支える40cm角の磨き込まれた大黒柱である。妻側の柱は15cm角の柱が108cm間隔で建ててあり、店舗部分の桁方向側は、20cmの柱が19.1cm間隔で建ててある。20cmの柱といえばかなり太いのだが、正面見付に丸面加工を施してあるため太い柱もじゃまにならない。その分大黒柱がたのもしく感ずる。 |
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