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◆所在地/会津若松市 西栄町8-36 ■建築物等の概要 ●所有者 日本基督教団 若松栄町教会 ●建築年 明治44年 ●構 造 木造2階建 塔屋部3階 ●階 数 2 塔屋部3 ●設 計 ヴォーリズ ●施 工 仙台の棟梁 |
●街なみ・建築物等の由来● |
1894年(明治27)9月10日に、「日本基督教会宮城中会」の命を受けた藤生金六が、北小路35番地(大和館向い)に一家屋を借りて講義所を設けたのが「若松日本基督教会」の始まりである。教会員は2名であった。 翌年には野口英世が洗礼を受けている。山内よねに寄せる想いがそうさせたとする説もあるが、当時教会では英語訳読及び会話を教えていて、野口青年は熱心に通っていたようだ。 その後の教会の活動は盛況で、多くの市民が集まり、会津郡部にも出張し、各地に教会の基礎が築かれていった。 1943年には東京女子大の学生20名が石原謙学長と共に礼拝堂に疎開し、東京女子大会津分校が一時誕生した。このため、礼拝堂は接収を免れた。 1967年には「栄町教会ベビーホーム」が誕生、1976年には「会津若松イングリッシュ・アカデミー」開設。会津で最初の英会話スクールとなった。 現在も種々の活動は続けられ教会は子供達、中高生で毎日賑やかである。(『日本キリスト教団若松栄町教会百年のあらまし』) |
●街なみ・建築物の特徴● |
1911年(明治44)7月に着工し12月に完成。設計者はヴォーリズと伝えられているが現在調査中である。工事には仙台より大工が来て当った。地元の同業者も連日見学に訪れたという。 その威容は教会建築の荘厳さと相まって当時の市民の注目の的であったものと思う。 前年に完成した、隣接する会津女子高校の木造校舎との対比でも明らかである。 栄町教会は福島教会を手本にしたと伝えられ、東北各地に7つの似た教会がある。中でも、玄関の横を45°振って外観や内部空間に変化をもたせたのが特徴といえる。 ただ、複雑な屋根の取合いや、スレート仕上だった事が原因で、雨漏りが多く、礼拝堂の漆喰天井等が抜け落ちた。現在は補修し、屋根もカラー鉄板に葺き替えられている。 |
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